大阪から東京までママチャリで24時間以内に走り切った話
東京の日本橋から大阪の梅田までの500km以上を24時間以内に自転車で走り切るのが通称キャノンボール
走行時間で24時間ではなく休憩や停止時間も全て込み、スタートした時刻の24時間後までにゴールしなきゃいけない
当時のTwitterのモーメント: https://twitter.com/i/moments/1032908863144484864
スマホ計測のstrava:https://www.strava.com/activities/1336557350
サイコン計測のstrava(パワー/心拍数込み):https://www.strava.com/activities/1336977767
ママチャリでやろうと思ったのは、去年の夏になるさんの挑戦があったこと、それと同時期に夏コミに愛知からママチャリで行ってバズったべしさんの影響もある。車体は色々考えたものの手に入らないものが多く、なるさんと同じ物に。色ぐらい変えようと思ったけどサイズと在庫の関係で色まで同じに。
輪行解除してカプセルホテルに向かう途中の踏み切りを渡ってると、締め付けが甘かったのか線路の段差を越える時の衝撃でカゴを止めているボルトが吹っ飛び、前方にバターンとカゴが倒れる
二本で締めている内の一本は踏切の外に落ちているのを発見したので一本でギチギチに締めてみるも、荷物が重すぎて締め方変えてみても少し走るとすぐにカゴが外れる
泥除けを固定していたボルトを一本外して無理矢理代用してどうにかある程度まともに固定出来た
色々時間取られて睡眠時間なくなりそうだったので、温泉入りたかったけどやめて速攻でカプセルホテルに入って、めっちゃVTuberの生放送見たい気持ちを我慢して寝る
起きたらぼちぼちスタート地点に向かいつつ今回も直前に松屋でカレー大盛り食べた。理由は特にないけどカレーって多分良さそうじゃない?健康とか消化とかよくわかんないけど良い気がするでしょ(てきとう)
ついでに前日の晩御飯も松屋のカルビ焼肉定食W。松屋大好きなのか?
最初に持っていた補給食はウィダー10個とコンビニの手巻き寿司2つ。
メイタンクリアプロ2つ。ワンセコンドCCD2本。アミノバイタルプロ10本。CCDドリンク1本。トメルミン2つとロキソニン1回分。
スマホのグーグルマップに入れたルート見ながら走るのでアンカーの20100mAhのモバブでサイコンとスマホに常時給電。重い。
レンチやらスパナやらパンク修理道具を布製ツールケースに入れてシートチューブに再利用可能なタイラップで固定
ダウンチューブに携帯ポンプをタイラップで固定。
ハンドルはバーミッツ付けてるのもあって色々付けるには狭いので、延長バー付けてサイコンとスマホを固定。
ライトはカゴ下にVOLT800x2。リアはオムニ5とラピッドX2にメットにも1つ。
なるべくパワーメーターでデータを残したかったので、左側だけパイオニアのパワーメーターが付いたアルテクランクを強引に付けてる。
スタート前の体重が50.6kgとなかなか軽量。増量してパワー増やした方が絶対良いと思うけど、増やすのも減らすのも難しい。
スタートからしばらくは交通量こそ少ないものの大阪の信号や厄介な清滝の通り方などでスマホに入れてあるメモ付きルート見ながらやや忙しめに動く。
スタートから3時間程度経ったあたりから徐々にペースが安定して、伊賀越えも特に面倒なことも何もなくただ走るだけで大分暇なので止まるたびにツイッター。
なんかキリpさんがガチで追いかけてきてるらしいけど、こっちママチャリやぞ!w
暇すぎてデレステの10連無料ガチャ引いてSSR二枚手に入れたりFGOのガチャ引こうと思ったら緊急メンテ中でなかなか引けなかったり。
順調にグロス25近いペースで4時間2分で100km。基本的には前半は追い風ベースだったものの少しでも向かい風になると、空力の悪さと冬の空気の重さでいきなりペースが落ちて進まなくなる。
キリpさんは道間違えて追走諦めたらしい
この辺から持っていた補給食を少しずつ減らしていく。
鈴鹿から弥富あたりまでの北北東方面に進む際は横風向かい風でなかなかツライ。
ペースがガッツリ落ちるせいで向かい風を受ける区間は少ないハズなのに遅すぎて全然抜けられずやたら長く感じる。一部小雨も降ってた。
5時間40分弱で桑名。6時間40分弱で名古屋を抜け、浜名湖の方へ向かう際は逆に追い風で良いペース。ママチャリは追い風の時にいかに稼ぐかにかかってる。向かい風だと簡単に20km/h下回る上に踏んでもただ疲れるだけなので、追い風の時に40km/hとかで巡航してガンガン進んで貯金を貯める。8時間16分で200km地点通過。
豊橋の聖地キャノンボウルより少し手前で自分より45分ほど早くスタートしたらしいキャノボ中の人に遭遇してびっくり!w
巡航速度的にはさすがに向こうの方がやや速いのでやんわり距離が離れていきつつ自分から見えなくなった後、コンビニに入ったらしくやはりこっちが先行する形に。この様子はflybysで確認できる。面白い。
flybys:https://t.co/qb3RJEHTQ9
9時間40分でエンドレス静岡県に突入。追い風でペース上がってたので少し取り戻して10時間3分で250km地点通過。10時間半ぐらいでちょうど全行程の半分終わり、そのまま300km地点を12時間15分で通過して「大分余裕じゃん21時間切りぐらいはいけるかなー?」と思いながら金谷峠クライム。
実際去年のGWに東京発で21時間切った時は向かい風&渋滞に箱根越えが前半にあったとはいえ、その時よりも距離的には今回のママチャリの方がこの時点では速い。
スタート前からの補給食などをちょうど使い果たすぐらいで軽量化出来ていたので金谷峠は割と軽快にクリア。
少し余裕を感じたことと前日から取り付けに難があったカゴが何度も外れそうになったりで、増し締めしたり少し保険をかけて時間かけながらトラブル起こさないような走りに切り替える。
下り切ってしばらく進んだ藤枝のコンビニで最初で最後の休憩。カフェラテ入れてイートインに座っておにぎり食べたりツイッター見ながらかなりのんびり過ごす。おにぎり食べたせいかカフェラテをすぐに飲み切ってしまって三ツ矢サイダーを追加購入。夜になってきたしこれから箱根越えもあるので防寒のためホッカイロをシューズカバーとお腹に装着。このタイミングでトメルミンを飲む。25分もストップしてたみたい。
休憩後は一部区間を除いてひたすら向かい風と登坂の記憶しかなく全然進まない。
17時間ほどで沼津。
迷うのが怖いのとママチャリで箱根越えて達成!というインパクトや盛り上がりが欲しかったので、箱根越えを選択したものの補給や元々の車体の重量のせいでまるで進まない。
逆方向の旧道で距離短めだったとはいえロードでキャノボした時のほぼ2倍の時間をかけて登坂。登り切ったところで残り5時間。-12.8度となかなかの冷え込みの中下り切っても-7.6度だったけど装備が万全なので快適だった。
登りの途中で飲み物が切れて喉が渇くが止まる時間が惜しいので左側に自販機が見えてもスルー。ゼリー系の補給もたくさんあるしなんとか保つハズ。ただおにぎり二つあるのが微妙なところ。固形物を食べるには同時に飲み物もほしい。
この辺りから車体重量が徐々に響いてきたり、ポジションがほとんど固定かつサドルとハンドルが近すぎることによる膝や肘などの関節や腰への負担がなかなかシンドくなってきた。サドルが高すぎたのが一番の要因だけど。
余裕だわとか調子こいてたものの徐々に時間が間に合うかどうか微妙になってくる。さらに途中で警察に声かけられてしばらくストップしてしまう。まあそら怪しいよね。仕方ない。
向かい風が響いてグロス20維持すら危うくなってきてどんどん貯金が失われるものの、残り距離などから考えてパンクなどのトラブルさえなければ十分間に合うと計算して走る。
横浜では追いかけて来たオカピさんに話しかけられた
22時間34分で500km地点通過。
都内に入り信号峠がツライ中ひた走り、いつもよりやけに長く感じる東新橋一丁目交差点の赤信号でヤキモキした直後に、新橋駅前でもとさん含め箱根逃げに行くらしい人達に応援してもらえた。
ここまで来てもまだパンクしたら終わるパンクしたら終わるとヒヤヒヤしながら銀座を抜け、あと500mの所まできて残り10分以上あったのでようやくもう徒歩でも間に合うと安堵して、23時間51分15秒(残り8分45秒)というなかなかのギリギリ隊で無事にゴール。2018年1月2日午前6時53分。
ゴールではちーたんさんが出迎え。関節が痛くてしんどいので座り込んだり脚を上げ下げしたりしてストレッチなど、箱根登ってるあたりから結局飲み物を一口も飲んでいなかったのでグイグイ飲む。
20時間切れるかな?ぐらいの意気込みと22時間切りという目標掲げて挑んだものの結果的にはギリギリになってしまったのでカッコつかず。
とはいえ史上初の達成出来てよかった〜。
家が日本橋から20km以上あるのだけど、激しい向かい風な上にサドルに尻乗せると痛いのでなかなか自走するのも躊躇われたので、ひとまず道路元標近くのイートインのあるコンビニでカフェラテと納豆巻きを食べて2時間ぐらい居座る。
その後どうも適正より大分高めにしてしまっていたっぽいサドルを下げてどうにか誤魔化しながら埼玉の自宅まで走って帰宅。体重を計ると48.8kg。
後日どうもケツが痛すぎると思って病院行ったら、ママチャリキャノボの3日前に会社の事務所の階段で足を滑らせて尻餅ついた時に尾骶骨を骨折していたらしい
骨折したままの達成も史上初か?!w
最後にシクロスフィアのデータ